値と console.log
console.log(2 + 3) は 5 を表示しますが、console.log("2 + 3") は 2 + 3 と表示します。JavaScript が計算するか、そのまま写すかは、クォーテーションで決まります。
プログラムが扱うものはすべて値
プログラムはデータを動かします。値段、名前、点数、はい・いいえで答える質問の答えなどです。一つひとつのデータが値です。数 42 は値で、文字列 "Seoul" も値で、答え true も値です。どの値にも型があり、それがどんな種類のもので、何ができるかを JavaScript に伝えます。二つの数はかけ算できますが、二つの名前をかけ算しても意味がありません。だから JavaScript は、どれがどれかを知っている必要があるのです。
基本の型
| 型 | 例 | 使い道 |
|---|---|---|
| number | 42, 3.5, -7 | 数える、測る、お金 |
| string | "cat", 'Hello', "42" | あらゆる種類の文字 |
| boolean | true, false | はい・いいえの答え |
| undefined | undefined | まだ設定されていない値 |
| null | null | わざと空にしたもの |
JavaScript には、整数にも小数にも使える数の型が一つだけあるので、7 も 7.5 も number です。文字列(string)はクォーテーションのあいだに書いた文字の並びです。両端がそろっていれば、シングルクォーテーションでもダブルクォーテーションでもかまいません。真偽値(boolean)には true と false の二つの値しかなく、クォーテーションをつけずに書きます。最後の二つ、undefined と null は、どちらも「ここには何もない」という意味です。変数に値が入っていないときに、また出会います。ECMAScript の標準には BigInt と Symbol もありますが、このコースでは使いません。
クォーテーションで型が変わる
値 42 と値 "42" は表示すると同じに見えますが、型が違います。一つめは計算に使える数です。二つめは文字 4 と 2 でできた文字列です。演算子 typeof はどんな値の型も教えてくれるので、手元にあるものが何かをすばやく確かめられます。
console.log(typeof 42); // number
console.log(typeof "42"); // string
console.log(typeof true); // boolean
console.log(typeof "true"); // string計算でも同じことが起こります。クォーテーションがなければ、JavaScript は先に式を計算して結果を表示します。クォーテーションがあれば、その文字は文字列なので、打ったとおりに表示されます。
console.log(2 + 3); // 5
console.log("2 + 3"); // 2 + 32 + 3 や typeof 42 のように値を生み出すコードを式といいます。JavaScript は式に出会うたびにそれを評価します。つまり、一つの値にまとめてから、その値を使います。console.log(2 + 3) では、console.log が受け取る前に、式が 5 に評価されています。
いくつかの値をまとめて表示する
console.log には値をいくつも渡せます。コンマで区切ると、一つの行に、あいだに空白を一つずつはさんで表示されます。
console.log("Age:", 30); // Age: 30
console.log("Sum:", 4 + 5, "units"); // Sum: 9 units作業中に出力にラベルをつけるには、これがいちばん簡単です。上の "Sum:" のように値にラベルをつけて表示するのは、プログラムが一歩ごとに何をしているかを確かめるためにプログラマーが使う方法です。何かがおかしな動きをしたら、まず console.log を足して見てみるのがふつうです。
例題
例 1。console.log(10 - 4) は 6 を表示します。先に式が評価されるからです。例 2。console.log("10 - 4") は 10 - 4 と表示します。文字列だからです。例 3。console.log(typeof "") は string と表示します。あいだに何もないクォーテーション二つも文字列で、空文字列といいます。例 4。console.log(typeof 3.0) は number と表示します。小数のための別の型はありません。
| 値 | 一つのデータ:42、"cat"、true |
| 型 | 値の種類:number、string、boolean など |
| number | 整数と小数。どちらも一つの型 |
| string | クォーテーションのあいだに書いた文字 |
| boolean | true か false。クォーテーションなしで書く |
| 式 | 2 + 3 のような、値を生み出すコード |
| typeof | 値の型を文字列で返す |
| 空文字列 | 文字が一つもない文字列。"" と書く |
- 何が表示されますか?
console.log(6 * 7); - 何が表示されますか?
console.log("6 * 7");- 42
- 6 * 7
- "6 * 7"
- 何が表示されますか?
console.log(typeof 7.5); - 何が表示されますか?
console.log(typeof "7.5"); - 何が表示されますか?
console.log(typeof false); - 何が表示されますか?
console.log("Total:", 3 + 4);- Total: 7
- Total:7
- Total: 3 + 4
- 真偽値はどれですか?
"true"true1
- 何が表示されますか?
console.log(typeof ""); - 何が表示されますか?
console.log(10 - 4, "10 - 4");- 6 6
- 6 10 - 4
- 10 - 4 10 - 4
- 正しい文字列はどれですか?
"hello''hello'hello
- データの一つ一つが値で、どの値にも型があります。
- 基本の型は number、string、boolean、undefined、null です。
- 引用符をつけると文字列になり、つけなければ JavaScript が式を評価します。
- typeof で型がわかります。
- console.log(a, b) は、二つの値を空白一つで区切って一行に表示します。
このコースの出典 (2)
- MDN Web Docs, JavaScript Guide (developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/JavaScript/Guide, chapters Introduction, Grammar and types, Control flow, Loops and iteration, Functions, Expressions and operators, Numbers and strings, Indexed collections, Working with objects; checked 2026-10-17)
- Ecma International, ECMA-262 ECMAScript 2026 Language Specification, 17th edition, June 2026 (tc39.es/ecma262 and ecma-international.org/publications-and-standards/standards/ecma-262, checked 2026-10-17)
確認日: 2026-10-17