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リンク

HTMLのHはハイパーテキスト、つまりほかのテキストにつながるテキストを表します。ウェブ上のすべてのリンクは、a という一つの要素でつくられています。

アンカー要素

リンクは、アンカー(anchor)を略した <a> 要素でつくります。href 属性に移動先のアドレスを書き、内容がクリックする文字になります。<a href="https://developer.mozilla.org/">MDN Web Docs</a> では、MDN Web Docsという文字に下線がついて表示され、それを選ぶとそのアドレスが読みこまれます。リンクはマウスでも、指でも、キーボードでも使えます。Tabを押すとリンクからリンクへ移り、Enterでリンク先に進みます。href がない <a> はただの仮置きで、Tabでたどり着けません。

絶対アドレスと相対アドレス

絶対URLには、スキーム(https:)、ドメイン、パスがすべて入っています。たとえば https://example.com/menu/bread.html です。ほかのサイトへのリンクに使います。相対URLは、今のページと同じ部分を省きます。https://example.com/menu/index.html のページでは、リンク bread.html は同じフォルダーのファイル、../about.html は一つ上のフォルダー、/contact.html はサイトのルートから始まるアドレスを表します。相対リンクは、サイト全体が新しいドメインに移っても動き続けます。

<a href="https://www.w3.org/">W3C</a>          <!-- another site -->
<a href="bread.html">Bread</a>                <!-- same folder -->
<a href="../about.html">About us</a>          <!-- one folder up -->
<a href="#hours">Opening hours</a>           <!-- same page -->
<a href="mailto:hello@example.com">Email us</a>

<h2 id="hours">Opening hours</h2>
五種類のリンク先。最後の行は、#hours が移動する先の要素です。

同じページの中のリンク

どの要素にも id をつけられます。href がハッシュ記号とそのidになっているリンクは、その要素へすぐに移動します。<a href="#hours"> は <h2 id="hours"> までスクロールします。idはページの中で一つだけでなければならず、空白を含めません。長い記事では目次にこれを使い、多くのサイトはページのいちばん上にスキップリンク(「本文へスキップ」)を置いて、キーボードの利用者がどのページでもメニュー全体をTabでたどらずにすむようにしています。

メール、電話、ダウンロード

ほかのスキームは、ほかのプログラムを開きます。mailto:hello@example.com は訪問者のメールソフトで新しいメールを開き、tel:+82212345678 はスマートフォンでその番号に電話をかけるかどうかたずねます。リンクに download 属性を加えると、ファイルを開くのではなく保存するようブラウザーに求めます。こうしたリンクは便利ですが、メールソフトが突然開くとは思っていない人が多いので、何が起こるかをリンクの文字に書きましょう。

新しいタブと、よいリンクの文字

target="_blank" はリンクを新しいタブで開きます。使うのはひかえめにしましょう。訪問者から操作の主導権をうばい、「戻る」ボタンでもとのページにもどれなくなります。使うときは、たとえば「(新しいタブで開きます)」のようにリンクの文字に書いておきます。何より大切なのは、リンクの文字そのものです。スクリーンリーダーの利用者は、ページのリンクをすべて一覧にすることがよくあります。十個の項目がどれも「こちらをクリック」や「続きを読む」では、何もわかりません。前後の文がなくても意味が通じる文字にしましょう。「こちらをクリック」ではなく「2026年の時刻表をダウンロード」です。

ブラウザーは初期設定でリンクに下線をつけて青くし、訪れたことのあるリンクは紫で表示します。CSSでリンクの見た目を変えられますが、色の区別がつきにくい人にもどの語がリンクかわかるように、下線など色以外の手がかりを残しておきましょう。リンクにキーボードのフォーカスがあるとき、ブラウザーはそのまわりにフォーカスリングを描きます。はっきりした代わりを用意せずに、このリングを消してはいけません。

aアンカー:リンクの要素
hrefリンク先
絶対URLスキームとドメインのある完全なアドレス
相対URL今のページを基準にしたアドレス
フラグメント(#id)そのidの要素へ移動する
mailto:新しいメールを開く
target="_blank"新しいタブで開く。ひかえめに使う
  1. リンクのアドレスを入れる属性はどれですか?
  2. https://example.com/menu/index.html で、bread.html はどこを指しますか?
    • https://example.com/menu/bread.html
    • https://example.com/bread.html
    • https://bread.html
  3. 同じページで、../about.html はどこを指しますか?
    • https://example.com/about.html
    • https://example.com/menu/about.html
    • https://about.html
  4. href="#prices" は何にリンクしますか?
    • このページの id="prices" の要素
    • prices.html というページ
    • prices というサイト
  5. いちばんよいリンクの文字はどれですか?
    • 2026年の時刻表をダウンロード
    • こちらをクリック
    • 続きを読む
  6. キーボードのフォーカスをリンクからリンクへ移すキーはどれですか?
    • Tab
    • Shift
    • Space
  7. 新しいメールを開くスキームはどれですか?
    • mailto:
    • tel:
    • https:
  8. target="_blank" をひかえめに使うべきなのはなぜですか?
    • 「戻る」でもどれなくなり、訪問者が新しいタブを選んだわけではないから
    • ページが遅くなるから
    • 正しいHTMLではないから
  9. 一つのページの二つの要素が同じidをもてますか?
    • いいえ。idは一つだけでなければならない
    • はい。いくつでも
    • 見出しだけ
  10. ファイルを開くのではなく保存するようブラウザーに求める属性はどれですか?
ポイント
  • a + href でリンクになり、内容がクリックできる文字になります。
  • ほかのサイトには絶対URL、自分のサイトの中では相対URL、同じページには#idを使います。
  • リンクの文字は、それだけで意味が通じるように書きます。
このコースの出典 (10)
  • WHATWG, HTML Living Standard (html.spec.whatwg.org, checked 2026-10-17)
  • MDN Web Docs, Learn web development: Structuring content with HTML, and the HTML element reference (developer.mozilla.org/en-US/docs/Learn_web_development/Core/Structuring_content and developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/HTML/Reference/Elements, checked 2026-10-17)
  • MDN, HTML images (alt text guidance, checked 2026-10-17)
  • W3C WAI, Images tutorial and alt decision tree (w3.org/WAI/tutorials/images/decision-tree, checked 2026-10-17)
  • CERN, A short history of the Web (home.cern/science/computing/the-birth-of-the-web/short-history-web/, checked 2026-10-17)
  • W3C and WHATWG memorandum of understanding, 28 May 2019 (w3.org/2019/04/WHATWG-W3C-MOU.html, checked 2026-10-17)
  • W3C, Using ARIA, first rule of ARIA use (w3.org/TR/using-aria/, checked 2026-10-17)
  • W3C Markup Validation Service (validator.w3.org, checked 2026-10-17)
  • MDN, Viewport meta element (checked 2026-10-17)
  • Every code exercise was checked with a Playwright probe against a reference solution.

確認日: 2026-10-17