質量保存の法則
メタン16.04 gを酸素64.00 g中で燃やすと、二酸化炭素44.01 gと水36.03 gができます。反応前後の質量はともに80.04 gです。
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数キログラムの丸太を燃やすと、残る灰はずっと軽くなります。屋外に置いたくぎは、さびると重くなります。この2つの現象から、ある反応では物質が消え、別の反応では生まれるように何世紀もの間考えられていました。しかし、どちらも気体を量っていなかったという同じ見落としでした。火からは煙や二酸化炭素が出ていき、鉄には空気中の酸素が結びつきます。
ラボアジエと密閉したフラスコ
現在、この決まりを質量保存の法則、または物質保存の法則と呼びます。ある物質が別の物質に変わっても、物質の総量に検出できる変化はありません。係数の合った反応式は、同じ法則を原子で表したものです。化学反応で原子が生まれたり消えたりすることはないので、原子数が合えば質量も合うはずです。
原子からグラムへ
反応式を質量に結びつけるため、化学ではモルで数えます。1モルは6.02214076 × 10²³個の粒子で、国際単位系で厳密に定められた数です。物質1モルの質量であるモル質量は、化学式中の原子量の合計をグラムで表したものです。IUPACの原子量、水素1.008、炭素12.011、酸素15.999を使うと、メタンCH₄は1モルあたり12.011 + 4 × 1.008 = 16.043 g、O₂は31.998 g、CO₂は44.009 g、H₂Oは18.015 gです。
CH₄ + 2O₂ → CO₂ + 2H₂Oをモルで読んでみましょう。メタン1モル16.043 gが酸素2モル63.996 gと反応し、合計80.039 gです。生成物はCO₂が1モル44.009 g、水が2モル36.030 gで、合計はやはり80.039 gです。実験の量のスライダーを動かすと、両方の棒が一緒に伸び、合計が食い違うことはありません。
開いた容器では法則に反するように見える理由
実験で炭酸カルシウムを選びましょう。100.09 gを強く加熱すると、酸化カルシウム56.08 gと二酸化炭素44.01 gができます。密閉容器では、最後のはかりの表示は100.09 gです。ふたを開けると気体が逃げ、表示は56.08 gだけになります。重曹と酢でも同じように、二酸化炭素の泡の質量が失われます。スズは逆です。開いた容器では空気中の酸素を取り込むため、固体の質量が増えます。これはラボアジエが測定した現象そのものです。どの場合も、減ったり増えたりした質量は気体であり、原子はすべて説明できます。
- 水H₂Oのモル質量を小数第1位まで求めると、いくらですか?
- メタン16.04 gが酸素64.00 g中で燃えます。生成物の総質量は何グラムですか?
- CaCO₃を100.09 g加熱するとCaOが56.08 gできます。CO₂は何グラム生じますか?
- 丸太を燃やすと、残る灰が軽くなるのはなぜですか?
- CO₂などの気体が空気中へ逃げるから
- 火によって質量が消えるから
- 熱には負の質量があるから
- 灰は新しくできた原子からなるから
- 開いた容器でスズを加熱すると質量が増えるのは、なぜですか?
- 空気中の酸素と結びつくから
- 熱が質量を加えるから
- スズ原子が分裂するから
- 表面に水が凝結するから
- ラボアジエの『Traité élémentaire de chimie』は何年に出版されましたか?
- 1モルには何個の粒子がありますか?
- 6.02214076 × 10²³
- 1,000
- 6.02 × 10¹⁰
- 100
- H₂が2 mol、O₂と完全に反応します(2H₂ + O₂ → 2H₂O)。水はおよそ何グラムできますか?
- 開いたコップで重曹と酢を反応させます。反応後のはかりの値はどうなりますか?
- CO₂が逃げるので小さくなる
- 泡は重いので大きくなる
- まったく同じ
- ゼロ
- 反応の前後で総質量は変わりません(ラボアジエ、1789年)。
- モル質量は原子量の合計をグラムで表したものです。1モルは6.02214076 × 10²³個の粒子です。
- 開いた容器では気体が出入りするため、原子が保存されていても、はかりの表示は変わります。
このコースの出典 (14)
- OpenStax Chemistry 2e (openstax.org/books/chemistry-2e): 1.2 law of conservation of matter, 1.3 chemical change (rust, combustion, cooking and rotting)
- 4.1 balancing by inspection (CH4 + 2O2, 2H2O to 2H2 + O2, 2N2 + 5O2 to 2N2O5)
- 4.2 precipitation (PbI2 from KI and Pb(NO3)2, AgCl insoluble)
- redox (Na + Cl2, copper wire in silver nitrate)
- combustion, 5.1 specific heat of water 4.184 J/g °C, 5.3 enthalpy (ΔH < 0 exothermic; ΔHc CH4 −890.8, H2 −285.8, ethanol −1366.8, methanol −726.1 kJ/mol; 1.00 L isooctane 33,100 kJ; ozone formation endothermic)
- 12.2 factors affecting rates (sodium and iron in air, calcium and sodium in water, sawdust, rate roughly doubles per 10 °C, phosphorus in pure oxygen, air about 20% oxygen, H2O2 decomposition)
- 12.5 collision theory and Arrhenius equation (R = 8.314 J/mol/K, catalytic converters)
- 12.7 catalysis and enzymes
- NIST Chemistry WebBook methane ΔcH°gas −890.7 ± 0.4 kJ/mol (webbook.nist.gov)
- NIST CODATA Avogadro constant 6.022 140 76 × 10²³ mol⁻¹ exact (physics.nist.gov)
- IUPAC CIAAW abridged standard atomic weights (H 1.0080, C 12.011, N 14.007, O 15.999, Na 22.990, Ca 40.078, Fe 55.845, Sn 118.71; ciaaw.org)
- ACS International Historic Chemical Landmark, The Chemical Revolution of Antoine-Laurent Lavoisier (acs.org, Traité élémentaire de chimie 1789, quotation on conservation of mass)
- Lavoisier, memoir on the calcination of tin in closed vessels, Mémoires de l'Académie Royale des Sciences for 1774, published 1777 (via web.lemoyne.edu/giunta/classicalcs/lavoisier.html)
- PubChem sodium bicarbonate and acetic acid pages (pubchem.ncbi.nlm.nih.gov).
確認日: 2026-10-17