恒星の色と温度
ベテルギウスは約3600 Kでオレンジがかった赤色、リゲルは約12,100 Kで青白く見えます。
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熱いものは光り、その色から温度がわかる
鉄の火かき棒を火に入れると、まず鈍い赤色に光り、やがてオレンジ、黄白色へと変わります。恒星も同じです。高温の物体は幅広い波長の光を放ち、温度が高いほど、放射が最大になる波長は短くなります。この関係をウィーンの法則といいます。ピーク波長は、2,898,000 nm·Kを温度で割って求めます。表面温度5772 Kの太陽では約502 nmで、スペクトルの青緑色の部分です。
でも、太陽は青緑色には見えません。放射の曲線には幅があり、太陽は赤、黄、紫の光も多く放ちます。目はこれらの光を混ぜて受け取り、白色として感じます。太陽が黄色く見えるのは主に地平線に近いときで、大気が青い光を散乱させるためです。緑色の恒星がないのも同じ理由です。緑の波長で放射が最大になる星も、赤と青の光を強く放つので、混ざると白く見えます。約3600 Kのベテルギウスのような低温の星は、赤外線の805 nm付近で放射が最大になるため、可視光では赤やオレンジが多くなります。約12,100 Kのリゲルは紫外線の240 nm付近にピークがあり、青白く見えます。
高温ほど、単位面積あたりの放射は大きい
温度は、表面の1平方メートルから放たれる光の量も決めます。シュテファン・ボルツマンの法則によると、単位面積あたりの放射は温度の4乗に比例します。温度が2倍なら、1平方メートルあたりの放射は2⁴ = 16倍です。約9900 KのシリウスAは、1平方メートルあたりで太陽の(9,900 ÷ 5,772)⁴ ≈ 8.7倍の光を放ちます。光度は、この放射に表面積を掛けた値で、表面積は半径の2乗に比例します。まとめると、太陽を単位とした光度 = 半径² × (温度 ÷ 5,772)⁴です。モデルの数値表示もこの式を使っています。次の単元では、この関係をさらに使います。
実際には、温度を知るためだけにスペクトルの曲線全体を測ることはあまりありません。より手軽なのは、青い光を通すフィルターと、黄緑色の「眼視」の光を通すフィルターで星を撮影し、2つの明るさを比べる方法です。その差を色指数といい、B−Vと書きます。高温の星は青のフィルターを通すと明るく、色指数は小さいか負になります。低温の星では大きな正の値です。太陽のB−Vは約0.66、アルクトゥルスは約1.23、アルデバランは約1.54です。スペクトルが詳しく調べられた星を使って色指数と温度の対応を決めれば、2枚の写真だけで数千個の星の温度を一度に推定できます。
O、B、A、F、G、K、M
恒星の光をスペクトルに分けると、大気中の原子が特定の色を吸収した位置に暗い線が見えます。この線の模様は、主に温度で決まります。ハーバード大学天文台のアニー・ジャンプ・キャノンは、それまでのアルファベット順の分類を整理し、高温から低温へO、B、A、F、G、K、Mの7つの型にまとめました。各型は0から9までの10段階に分かれるため、太陽のG2はG5より少し高温です。国際天文学連合は1922年にこの分類を採用し、現在も使っています。
| 型 | 表面温度(K) | 色と代表例 |
|---|---|---|
| O | 30,000より高い | 青色 |
| B | 10,000~30,000 | 青白色:リゲル(B8) |
| A | 7500~10,000 | 白色:シリウスA、ベガ |
| F | 6000~7500 | 黄白色 |
| G | 5200~6000 | 黄白色:太陽、ケンタウルス座アルファ星A |
| K | 3700~5200 | オレンジ色:アルクトゥルス、アルデバラン |
| M | 2400~3700 | オレンジがかった赤色:ベテルギウス、プロキシマ |
O B A F G K M
- 表面温度が高いのはどの星ですか?
- 青白い星
- オレンジがかった赤い星
- 同じです
- 色から温度はわかりません
- ウィーンの法則(2,898,000 nm·K ÷ T)を使うと、3600 Kの星の放射は何nmで最大になりますか?(5 nm単位に丸める)
- 太陽(5772 K)の放射が最大になる波長は何nmですか?(1 nm単位に丸める)
- 緑色の恒星がないのはなぜですか?
- 緑の波長にピークがある星も赤や青の光を多く放ち、混ざると白く見えるからです
- 緑の光は宇宙を進めないからです
- 緑色の恒星はあるものの、遠すぎるからです
- 水素が緑の光を遮るからです
- 恒星の表面温度が2倍になると、1平方メートルあたりに放つ光は何倍になりますか?
- スペクトル型を、高温から低温の順に並べてください。
- 太陽はG2型です。太陽より少し低温なのはどれですか?
- G5
- G0
- F8
- A0
- OBAFGKMの並びをまとめたのは誰ですか?
- アニー・ジャンプ・キャノン
- エドウィン・ハッブル
- アイザック・ニュートン
- ガリレオ・ガリレイ
- シリウスAは約9900 Kです。1平方メートルあたりに放つ光は太陽(5772 K)の何倍ですか?(小数第1位まで)
- リゲル(約12,100 K)の放射が最も強くなるのは、どの波長の領域ですか?
- 紫外線
- 赤外線
- 電波
- 緑色の可視光
- 色は表面温度を表します。青白い星は高温で、オレンジがかった赤い星は低温です。
- ウィーンの法則:ピーク波長 = 2,898,000 nm·K ÷ T。
- 1平方メートルあたりの放射はT⁴に比例します。
- 太陽を単位とした光度 = R² × (T ÷ 5,772)⁴。
- スペクトル型は高温からO B A F G K Mで、各型は0~9に分かれます。
このコースの出典 (14)
- NASA Sun Fact Sheet (nssdc.gsfc.nasa.gov/planetary/factsheet/sunfact.html)
- NASA Sun facts (science.nasa.gov/sun/facts)
- NASA Stars (science.nasa.gov/universe/stars)
- NASA Star types (science.nasa.gov/universe/stars/types)
- NASA What is Betelgeuse (science.nasa.gov/universe/what-is-betelgeuse-inside-the-strange-volatile-star)
- NASA Hubble Betelgeuse dimming (science.nasa.gov/missions/hubble/hubble-finds-that-betelgeuses-mysterious-dimming-is-due-to-a-traumatic-outburst)
- NASA Marshall Watch the Skies Betelgeuse (nasa.gov/blogs/watch-the-skies/2024/09/06)
- ESA/Hubble Sirius B (esahubble.org/news/heic0516)
- NASA Hubble Sirius asset (science.nasa.gov/asset/hubble/the-dog-star-sirius-and-its-tiny-companion)
- NASA SVS Alpha Centauri (svs.gsfc.nasa.gov/20377)
- ESA Gaia HR diagram (sci.esa.int/web/gaia/-/60198-gaia-hertzsprung-russell-diagram)
- NASA Imagine the Universe Life Cycles of Stars (imagine.gsfc.nasa.gov/educators/lifecycles/LC_main3.html)
- NASA Chandra HR diagram (chandra.harvard.edu/edu/formal/variable_stars/bg_info.html)
- NASA Space Math spectral classes (spacemath.gsfc.nasa.gov stars 5Page43).
確認日: 2026-10-17