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恒星とは何か

太陽では毎秒、約426万トンの質量が光や熱に変わっています。

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太陽、地球、木星、ほかの恒星を実際の大きさの比で表示しています。「ズーム」のスライダーを左に動かすと地球やシリウスBまで縮小でき、右に動かすとベテルギウスまで拡大できます。星をクリックすると数値が表示されます。

自分自身の重力でまとまるガスの球

晴れた夜に空を見上げると、位置を移さずに輝く光の点はどれも恒星です。太陽と同じような星が、はるか遠くにあります。NASAは恒星を、主に水素からなり、ヘリウムと微量のほかの元素も含む高温の巨大なガス球と説明しています。太陽は、その姿を間近で調べられる唯一の恒星です。目に見える表面の組成は、原子の数で数えると水素が約91%、ヘリウムが約9%で、酸素、炭素、ネオン、窒素、鉄などがppm単位で含まれています。

恒星の内部では、終わりのない綱引きが続いています。重力はすべてのガスを中心に引き寄せ、高温のガスの圧力は外向きに押し返します。両者がつり合うと、恒星は数百万年から数十億年にわたって大きさを保ちます。太陽ほど大きな星でつり合いを保つには、中心に途方もない圧力が必要です。NASAのモデルでは、中心の圧力は海面での気圧の約2500億倍、温度は約1570万ケルビンとされています。

エネルギーはどこから来るのか

この温度では、陽子1個からなる水素原子核どうしが激しく衝突し、融合できます。いくつかの段階を経て、4個の陽子から1個のヘリウム原子核ができます。ヘリウムの質量は、もとの陽子4個の合計よりわずかに小さく、その差がアインシュタインの式 E = mc² に従ってエネルギーとして放出されます。太陽のファクトシートでは、毎秒42億6000万kg、つまり426万トンの質量が変換されるとされています。膨大な量に思えますが、太陽の質量は1.9884 × 1030 kgもあるため、数十億年にわたって続けられます。

エネルギーはすぐには外へ出てきません。NASAによると、中心から来た光は放射層の中で何度も向きを変え、次に対流層で高温のプラズマの塊が上昇してエネルギーを運びます。中心から対流層の上端まで、約17万年かかります。一方、表面を出た太陽光が1億4960万km先の地球に届くには、約8.3分しかかかりません。太陽が単位時間あたりに放つエネルギーの総量を光度といい、3.828 × 1026 Wです。天文学ではこれを単位として使います。光度が10の恒星は、太陽10個分のエネルギーを放ちます。

背景かつて「星」という言葉は、空で輝くほぼすべてのものを指し、ギリシア人が「さまよう星」と呼んだ惑星も含まれていました。太陽は恒星であり、恒星もまた太陽なのだという考えが定着するまでには、何世紀もかかりました。観測による確かめができたのは1838年です。フリードリヒ・ベッセルが、はくちょう座61番星の位置のごく小さな年変化を測り、その星が約10光年先にあると示しました。その距離で観測される明るさを持つには、太陽と同じくらいのエネルギーを放つ必要があります。

平均的な恒星

太陽の直径は139万kmで、地球の109倍です。体積は地球130万個分に相当します。それでもNASAは太陽を中くらいの大きさの恒星としています。モデルの「ズーム」を右へ動かしてみましょう。オレンジ色の巨星アルクトゥルスの直径は太陽の約25倍、ベテルギウスは約700倍です。左へ動かすと、太陽を除いて最も近い恒星、赤色矮星のプロキシマ・ケンタウリが現れます。直径は太陽の約7分の1しかありません。NASAの推定では、天の川銀河だけでも1000億個を超える恒星があり、宇宙全体では最大で1の後に0が24個並ぶ数に達する可能性があります。

太陽の分類はG2 Vです。Gと2は表面温度5772 Kに対応し、ローマ数字のVは、中心で水素の核融合が続いている主系列の矮星であることを表します。NASAによると太陽の年齢は46億年で、一生の半分にはまだ少し届いていません。赤色巨星へと膨らみ始めるまで、あと約50億年あります。この2つの分類については、後の単元で学びます。

太陽地球との比較
平均半径695,700 km109.2 ×
質量1.9884 × 10³⁰ kg332,900 ×
体積1.412 × 10¹⁸ km³130万倍
表面温度5,772 K
中心温度約1570万K
光度3.828 × 10²⁶ W
恒星をつくる物質主に水素で、ヘリウムも含み、ほかの元素は微量です
恒星のエネルギー源中心で水素がヘリウムに変わる核融合
太陽の表面温度5,772 K
地球に対する太陽の直径の比約109倍
太陽のスペクトル型G2 V。主系列の矮星です
太陽光が地球に届くまでの時間約8.3分
  1. 安定した恒星では、どの2つの力がつり合っていますか?
    • 内向きの重力と外向きのガスの圧力
    • 磁気と電気
    • 惑星の引力と太陽風
    • 自転と摩擦
  2. 太陽の中心で、水素は核融合によって何に変わりますか?
    • ヘリウム
    • 炭素
    • 鉄
    • 酸素
  3. 水素がヘリウムに融合すると、なぜエネルギーが放出されますか?
    • ヘリウムの質量が、もとの陽子4個の合計よりわずかに小さいからです
    • ヘリウムがガスの炎のように燃えるからです
    • 惑星が中心を押しているからです
    • ヘリウムが放射性物質だからです
  4. 太陽では毎秒42億6000万kgの質量が変換されます。これは何百万トンですか?(1トン = 1000 kg)
  5. 太陽光は1億4960万kmを299,792 km/sで進みます。約何分かかりますか?(小数第1位まで)
  6. 太陽の半径は695,700 km、地球の半径は6371 kmです。太陽の直径は地球の何倍ですか?(整数で)
  7. NASAによると、太陽はどのような恒星ですか?
    • 中くらいの大きさの恒星
    • 知られている中で最も大きな恒星
    • 最も小さな種類の恒星
    • 一生を終えつつある赤色巨星
  8. 「G2 V」のVは何を表しますか?
    • 主系列の矮星であること
    • 質量が太陽の5倍であること
    • 明るさが変わる星であること
    • 5番目に見つかった恒星であること
  9. NASAによると、エネルギーが太陽の中心から対流層の上端まで届くには、約どれくらいかかりますか?
    • 約17万年
    • 約8分
    • 約11年
    • 約46億年
  10. ある恒星の光度は太陽の25倍です。10²⁶ Wを単位にするといくつですか?(太陽 = 3.828 × 10²⁶ W)
ポイント
  • 恒星は、主に水素とヘリウムからなる高温のガス球です。
  • 重力は内向きに引き、ガスの圧力は外向きに押します。
  • 中心で水素がヘリウムに変わる核融合によって、エネルギーが生まれます。
  • 太陽の半径は695,700 km、表面温度は5772 K、光度は3.828 × 10²⁶ Wです。
  • 太陽は年齢約46億年の、中くらいの大きさのG2 V型恒星です。
このコースの出典 (14)
  • NASA Sun Fact Sheet (nssdc.gsfc.nasa.gov/planetary/factsheet/sunfact.html)
  • NASA Sun facts (science.nasa.gov/sun/facts)
  • NASA Stars (science.nasa.gov/universe/stars)
  • NASA Star types (science.nasa.gov/universe/stars/types)
  • NASA What is Betelgeuse (science.nasa.gov/universe/what-is-betelgeuse-inside-the-strange-volatile-star)
  • NASA Hubble Betelgeuse dimming (science.nasa.gov/missions/hubble/hubble-finds-that-betelgeuses-mysterious-dimming-is-due-to-a-traumatic-outburst)
  • NASA Marshall Watch the Skies Betelgeuse (nasa.gov/blogs/watch-the-skies/2024/09/06)
  • ESA/Hubble Sirius B (esahubble.org/news/heic0516)
  • NASA Hubble Sirius asset (science.nasa.gov/asset/hubble/the-dog-star-sirius-and-its-tiny-companion)
  • NASA SVS Alpha Centauri (svs.gsfc.nasa.gov/20377)
  • ESA Gaia HR diagram (sci.esa.int/web/gaia/-/60198-gaia-hertzsprung-russell-diagram)
  • NASA Imagine the Universe Life Cycles of Stars (imagine.gsfc.nasa.gov/educators/lifecycles/LC_main3.html)
  • NASA Chandra HR diagram (chandra.harvard.edu/edu/formal/variable_stars/bg_info.html)
  • NASA Space Math spectral classes (spacemath.gsfc.nasa.gov stars 5Page43).

確認日: 2026-10-17