心理学
忘却や想起から、条件づけ、習慣、報酬の効果まで、記憶と学習のしくみを比べます。
- 1記憶記憶の保存、忘れる理由、より多く覚える方法について、研究から学びます。当サイトのフラッシュカードを実験室代わりに、忘却曲線、間隔反復、検索練習、睡眠、虚偽記憶を確かめます。6 単元
- 2学習の仕組み条件づけ、観察による学習、習慣、動機づけ、研究で支持される学習法を学びます。再現性に議論がある箇所は明示し、当サイトのカードで練習します。6 単元
思い出すことと読み返すことは同じではありません
見覚えのあるページでも、閉じたあとに思い出せるとは限りません。これらのコースでは、勉強がうまくいくかどうかを努力だけの問題とせず、記憶と学習を調べられるしくみとして扱います。記憶では、情報がどのように保たれ、忘れられ、思い出されるのかを学びます。学びのしくみでは、条件づけ、観察、習慣、報酬など、経験が行動をどう変えるのかを考えます。例を通して、研究に支えられた説明と、自分の経験に合うからもっともらしく聞こえるだけの主張とを見分けましょう。
勉強の方法を決める前に記憶のしくみを
記憶から始めましょう。最初のユニットでは、感覚記憶、作業記憶、長期記憶を区別します。忘却曲線から分散学習と想起練習へ進み、そのあとに睡眠と記憶を学びます。最後のユニットでは、記憶の錯覚と偽りの記憶を取り上げます。この順番によって、実際の勉強法の選び方と、記憶が確実にできること・できないことの説明とを並べて考えられます。
続いて学びのしくみに進みます。古典的条件づけとオペラント条件づけは別々のユニットで扱い、そのあとに観察学習が続きます。習慣、動機づけ、報酬は、こうしたしくみを身近な行動と結びつけます。最後のユニットでは、勉強のしかたについての研究を見ていきます。勉強法を、理由のない単独のコツとして扱うのではなく、記憶のコースと比べてみましょう。
ページを見る前に思い出してみる
想起のユニットでは、自分で答えを出すことと、読んだばかりの答えを見て分かることの違いを確かめます。ある節を読んだら少しのあいだ閉じて、思い出せることを書き出しましょう。それから、抜けていた部分や不正確だった部分を確かめます。間隔のユニットもあわせて読み、どう練習するかと、いつ練習するかを区別しましょう。2つの問いは関係していますが、置きかえられるものではありません。
偽りの記憶のユニットには、実際に示された単語を問う単語リストの問題があります。リストと自分の答えを別々に見てください。自信も調べるべき体験の一部であり、元の資料を確かめることの代わりにはなりません。図、例、問題はこの比較を助けますが、1回の授業の活動だけで学習者を診断するものではありません。
似て聞こえるしくみを分けて考える
古典的条件づけ、オペラント条件づけ、観察学習は、同じしくみの別名ではありません。何と何が結びつくのか、行動のあとにどんな結果が続くのか、他の人を見て何を学ぶのかを比べましょう。動機づけのユニットでは、報酬を加えれば学習の問題がいつも解決すると決めつけず、報酬の役割を調べます。用語がまぎらわしくなってきたら、該当する例に戻りましょう。
同じように、忘却曲線は、だれもが同じ内容をまったく同じ予定で忘れることを約束するものではありません。研究の説明は、ユニットで示された条件と結びつけておきましょう。役に立つのは、1つの印象的な実演から導いた普遍的な規則ではなく、限界も含めて勉強の判断を説明できることです。
この教科についての質問
符号化、貯蔵、検索は何が違いますか?
符号化は情報を記憶に入れ、貯蔵は保持し、検索は必要なときに取り出します。電話のキーを押すまで繰り返した番号は通話後すぐに消えることがある一方、誕生日は何十年も思い出せます。保持時間の違いは異なる記憶の段階を反映しています。すべての経験を同じように保存する一つの容器ではありません。 記憶
作業記憶に保持できるのは七項目ですか、四項目ですか?
ミラーの古い総説では七プラスマイナス二とされましたが、まとめ覚え(グルーピング)を防いだ場合の後の推定は四プラスマイナス一に近い値です。作業記憶は、受動的な保存場所だけでなく能動的な作業場でもあります。そのモデルには音や言葉のループ、視覚と空間の作業領域があり、中央実行系が注意を配分します。 記憶
間隔を空けた学習が長期記憶に役立つのはなぜですか?
同じ学習時間を複数の回に分けると、間が空くことで後の取り出しに手間がかかります。一つの説明では、少し忘れた記憶を引き出す方が、まだ新鮮な内容を読み直すより強く定着させます。固定化にも時間がかかるため、詰め込みはその場では効果的に感じても、一か月後に同じ強さの記憶を残すとは限りません。 記憶
忘却曲線は、あらゆる知識の七十パーセントを一日で忘れるという意味ですか?
その広い主張は、エビングハウスの測定を誤って解釈しています。彼の数値は無意味な音節を再学習するときの節約率であり、日常知識全体のうち一日で失う割合ではありません。既存の知識と結び付いた意味のある内容は、よりゆっくり忘れる場合があります。通常の勉強に曲線を当てはめる前に、実験材料と測定対象を理解する必要があります。 記憶
答えを思い出せないのに、再学習で記憶が分かるのはなぜですか?
再学習では最初より少ない反復で覚えられることがあり、自由再生では現れない保持情報が分かります。最初に二十五回必要だった一覧を後で二十回で覚えれば、五回を節約したので節約率は二十パーセントです。すぐに項目を言えないことは、以前の学習の痕跡がすべて消えた証拠にはなりません。 記憶