速さと正確さ
タイピングの速さでは、「単語」は5文字のまとまりのことです。だから「I run」は1語、「rhinoceros」は2語と数えます。
まずはパズルから。二人の友だちが、それぞれ1分間のタイピングテストを受けます。一人は「I run to it」のような短い単語を打ち、もう一人は「rhinoceros」をくり返し打ちます(作り話の例です)。二人が押すキーの数はほぼ同じです。たくさんの単語を打ったのはどちらでしょう? 本当の単語を数えれば、一人目が楽に勝ってしまいます。だからタイピングテストは本当の単語を数えません。代わりに標準の単語を数えます。文字、数字、スペース、句読点を含めた5文字です。ShiftやBackspaceのように文字を出さないキーは数えません。この決まりでは「I run」(スペースを入れて5文字)は1語、「rhinoceros」(10文字)は2語で、二人は同じになります。
文字数 ÷ 5 ÷ 分
1分あたりの単語数、WPMで表す速さは、この決まりからそのまま出てきます。グロスWPMは、打った文字数を5で割り、さらに分で割ったものです。1分で250文字なら250 ÷ 5 ÷ 1 = 50 WPM。2分で300文字なら300 ÷ 5 ÷ 2 = 30 WPMです。時間は分の整数でなくてもかまいません。45秒で180文字なら180 ÷ 5 ÷ 0.75 = 48 WPMです。1分あたりの文字数CPMは、5で割らない同じ数え方なので、200 CPMは40 WPMです。韓国のタイピングソフトはふつう「打数(tasu)」を表示します。1分あたりの打鍵数で、CPMに近い数です。ハングルでの数え方は最後の単元で説明します。
残ったミスは速さから引かれる
グロスの速さはミスを無視します。ネットWPMは、直していないミスの1分あたりの数を引きます。グロス60 WPMで2分間打ち、ミスを6個残したなら、ミスの割合は6 ÷ 2 = 1分あたり3なので、ネットの速さは60 − 3 = 57 WPMです。正確さは別のパーセントで、正しい文字数を打った文字数全体で割ったものです。150文字中147文字が正しければ98パーセントです。大手の練習サイトの一つTyping.comは、以前は二つを混ぜたネットの数字を表示していました。学習者が正確さを無視して速さばかり追うようになるとして、その数字をやめました。今は速さと正確さを並べて表示しています。このページの練習用キーボードも同じです。
| 指標 | 求め方 | 例 |
|---|---|---|
| グロスWPM | 文字数 ÷ 5 ÷ 分 | 1分で250 = 50 |
| CPM | 文字数 ÷ 分 | 200 CPM = 40 WPM |
| ネットWPM | グロスWPM − 直していないミス ÷ 分 | 60 − 6 ÷ 2 = 57 |
| 正確さ | 正しい文字数 ÷ 打った文字数 | 147 ÷ 150 = 98% |
このページの数え方
サイトによって数え方が少しずつちがうので、このページが何をしているか正確に書いておきます。タイマーは最初のキーで始まり、最後の行を打ち終えると止まります。速さには行と一致した文字だけを使うので、まちがった文字は直すまで何も加えません。正確さは各文字を、最初に打った瞬間に一度だけ判定します。まちがって直した文字も、時間を使ったのでミスとして数えます。打ち終えた行の数はそのまま残るので、最後の数字はレッスン全体を表します。
速さは一定のリズムから生まれる
急いでも速くなることはまずありません。ほとんどミスをしない速さで打ち、ゆっくりした一定の拍のように、キーを打つ間隔をそろえましょう。打っているところより数文字先を読んでおくと、指はいつも次に来るものがわかります。長い練習を一回するより、短い練習を何度もするほうが効果があることが多いものです。たとえば一日10分か15分、手と目を休めながらです。Typing.comによると、3分と5分のテストがいちばん安定した結果を出します。だから自分を測るときは、数秒ではなく数分間打ちましょう。
速さは正確さと並べてはじめて意味がある
速さは必ず正確さと並べて読みましょう。正確さ85パーセントで70 WPMなら、直すところがたくさん残ります。99パーセントで45 WPMなら、きれいな文ができます。自分を測るときは、練習していないふつうの文を使いましょう。慣れた文はいつも速くなるからです。下の「文」のレッスンには、パングラム「The quick brown fox jumps over the lazy dog.」があります。アルファベットの全文字を44文字、つまり8.8標準語で使っています。
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WPM = 文字数 ÷ 5 ÷ 分。CPM = 文字数 ÷ 分。ネットWPM = WPM − 直していないミス ÷ 分。正確さ = 正しい文字数 ÷ 打った文字数。
- 5文字の単語ではなく、本当の単語を数える。 「I run」は本当の単語では2語ですが、標準の単語では1語です。本当の単語で数えると短い単語が得をします。5文字の決まりがあるのはそのためです。
- 45秒のテストで、0.75ではなく45で割る。 公式は分を使います。180 ÷ 5 ÷ 45は0.8で、意味のない数です。180 ÷ 5 ÷ 0.75なら48 WPMです。
- 分で割らずに、すべてのミスをグロスWPMから引く。 2分のテストで60 − 6 = 54とするのはまちがいです。ネットWPMは1分あたりのミスを引きます。6 ÷ 2 = 3なので、60 − 3 = 57です。
- 打数の数字を友だちのWPMと比べる。 WPMは文字数を5で割り、打数は打鍵を数えます。ソフトによって数え方がちがうキーもあります。同じソフトで、同じ種類の数どうしを比べましょう。
- 標準の単語はスペースと句読点を含めた5文字。ShiftとBackspaceは数えない。
- WPM = 文字数 ÷ 5 ÷ 分。CPMは ÷ 5 をしない。
- ネットWPMは直していないミスの1分あたりの数を引く。正確さは別に示す。
- 速さは正確さと一定のリズムから生まれる。測るときは初めて見る文で数分間。
- 1分で250文字打ちました。WPMはいくつですか?
- 2分で300文字打ちました。WPMはいくつですか?
- 45秒で180文字打ちました。WPMはいくつですか?
- 「The quick brown fox jumped over the lazy dogs.」は46文字です。30秒で打つと、WPMはいくつですか?
- 1分あたり200文字は何WPMですか?
- 2分間でグロス60 WPM、直していないミスが6個です。ネットWPMはいくつですか?
- 150文字中147文字が正しく打てました。正確さは何パーセントですか?
- 「The quick brown fox jumps over the lazy dog.」は44文字です。標準の単語で何語ですか?
- WPMで文字として数えないキーはどれですか?
- ShiftとBackspace
- スペース
- コンマとピリオド
- 数字
- 「I run」は標準の単語で何語ですか?
- 1
- 2
- 5
- 0.4
このコースの出典 (17)
- 국가기술표준원 국가표준인증 통합정보시스템 KS X 5002 「정보처리용 건반 배열」 (standard.go.kr; 두벌식, 1982년 제정, 옛 번호 KS C 5715)
- 고용노동부고시 제2020-17호 「영상표시단말기(VDT) 취급근로자 작업관리지침」 제5조·제6조 (law.go.kr admRulSeq=2100000185801; same wording as 제2015-44호, admRulSeq=2100000027843: 시거리 40 cm 이상, 시야 10~15도 아래, 팔꿈치 내각 90도 이상, 키보드 경사 5~15도·두께 3 cm 이하, 작업대 끝과 키보드 사이 15 cm 이상, 손목을 바깥으로 꺾지 않기)
- OSHA eTools, Computer Workstations: Good Working Positions (osha.gov/etools/computer-workstations/positions)
- Keyboards (.../components/keyboards: placement, tilt, key spacing 0.71 to 0.75 in)
- Monitors (.../components/monitors: 20 to 40 in or 50 to 100 cm, top at or slightly below eye level, centre 15 to 20 degrees below, bifocals, rest the eyes)
- BCcampus Open Education, Computer Studies, Unit 2 Keyboarding, "The base position" (opentextbc.ca/computerstudies/chapter/the-base-position, finger sections A to I, 6 and 7 on the right index finger, B on the left index finger; accuracy first)
- how-to-type.com Lesson 1 Home row and Lesson 4 Capital letters (opposite-hand Shift, Caps Lock as a toggle, 95 percent accuracy before moving on)
- Computer Hope, "Home row keys" (computerhope.com/jargon/h/hrk.htm: bumps on F and J, keypad home row 4 5 6 with a bump on 5)
- Words per minute: speedtypingonline.com/typing-equations (a word is any five characters, Shift and Backspace not counted; net WPM = gross WPM minus uncorrected errors per minute)
- typing.com blog "What is Words per Minute" (accuracy shown separately, 3 and 5 minute tests)
- 한글학회 「한글 자판의 이모저모」 (urimal.org/3436: 1982년 정보 처리용 건반 배열로 두벌식 표준화)
- 팥알 「한글 기기에 쓰인 두벌식 자판 4. 전자 기기」 (pat.im/1027: 옛 KS C 5715, 지금 KS X 5002)
- 위키백과 「두벌식 자판」 (ko.wikipedia.org/wiki/두벌식_자판, checked 2026-10-19: 쌍자음 Shift 입력은 권장 사항, 모음 가운데 ㅠ 하나만 왼쪽, 도깨비불 현상)
- History block only: Smithsonian National Museum of American History, Sholes & Glidden Type Writer, object nmah_850542 (on the market 1874 at $125, capitals only, second model 1878)
- Smithsonian Lemelson Center, "Was the Patent Application for the Typewriter Handwritten?" (invention.si.edu, 2017: QWERTY in US Patent 207,559 of 1878, motive contested, Model 2 of 1878 with lowercase and a shift key)
- Library of Congress, This Month in Business History, "Production on the Sholes and Glidden Type-Writer Began" (US Patent 79,265 of 1868 by Sholes, Glidden and Soule; production from 1 March 1873)
- Centre for Computing History, "Christopher Sholes invents QWERTY keyboard" (1873 layout with R and the full stop swapped; Patent 207,559 of 27 August 1878)
確認日: 2026-10-17