オーケストラの聴き方
ベートーヴェンの第9交響曲の終楽章では、「歓喜の歌」の旋律が低音の弦楽器で静かに始まります。しだいに高い音域へ受け渡され、やがてオーケストラ全体で演奏されます。
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旋律を追う
交響曲は40分以上続くことがあり、音の壁の中で迷子になりがちです。最初のよい習慣は、旋律を追うことです。今どの楽器が旋律を持っているか、次にどこへ行くかを問いかけます。作曲家は、主題を1つの仲間から別の仲間へ受け渡すのが好きです。最初にオーボエで聞いた旋律が、ヴァイオリンに戻り、次にホルンに現れることもあります。音色が変わるので、旋律は毎回違って聞こえます。
モデルでは、これをわざと聴けます。同じ「歓喜の歌」の旋律が、最初にチェロとコントラバスの上でヴァイオリンによって演奏されます。木管を加えると、フルートが1オクターブ上で重ね、オーボエが同じ音高で、クラリネットが1オクターブ下で演奏します。金管を加えると、トランペットが旋律に加わり、ホルンが和音を保ち、トロンボーンとチューバが低音を強めます。打楽器を加えると、ティンパニがDとAで強拍を示します。旋律の音は変わらず、変わるのは楽器だけです。
楽器の違いを聴き分ける
同じAを吹いているのに、オーボエがフルートと違って聞こえるのはなぜでしょうか。実際の楽器の音は、基音と多くの倍音の混合で、楽器ごとに強める倍音が違います。HyperPhysicsは、フォルマントと呼ばれる特に強まる倍音の帯を挙げています。フルートは約800 Hz、オーボエは約1,400 Hz、トランペットは1,200〜1,400 Hz、チューバは200〜400 Hzだけです。モデルの合成音は、フィルターでこの考えを少しだけまねているので、近似にすぎません。フルート、次にオーボエを選んで、オーボエの明るく鼻にかかった音色を聴いてみましょう。
バランスも大切です。HyperPhysicsは、大きなオーケストラの最大測定出力を約67ワット、フルート1本を約0.055ワットとしています。大きな音の箇所では、1本のフルートは見失われやすいので、作曲家は音の小さい楽器に旋律を渡すとき、その周りの伴奏を薄くします。そのような瞬間を聴いてみましょう。音の重なりが突然薄くなり、1つの声が前に出ます。
聴き始める場所
これらの作品はどれも十分に古く著作権が切れているので、無料の楽譜とたくさんの録音が見つかります。ハイドンの交響曲第94番(1792年)は、小さな古典派のオーケストラと有名な大きな和音を示します。ベートーヴェンの第5番(1808年)は、4音の着想で始まり、トロンボーンとピッコロがハ長調で輝きます。ベルリオーズの『幻想交響曲』(1830年)は、巨大なオーケストラと多くの特殊効果で夢の物語を語ります。ベートーヴェンの第9番(1824年)は、合唱と独唱者がシラーの「歓喜の歌」を歌って終わります。
演奏会では、いくつかの小さな習慣が役に立ちます。音楽が始まる前に、プログラムノートを読みましょう。指揮者の左手を見て、どのセクションがまもなく入るかを知ります。多くの交響曲は、間に短い休止のある複数の楽章を持ち、多くの聴き手は、作品全体が終わるまで拍手を待ちます。何よりも、数分間、1つの仲間を追い、次に別の仲間に切り替えましょう。同じ箇所が、毎回違う層を見せてくれます。
| 音色 | 同じ音でも楽器を区別する、音の色合い。 |
| フォルマント | 特に強まる倍音の帯。オーボエは約1,400 Hz、チューバは200〜400 Hz。 |
| 重ね | 2つの楽器が、ユニゾンまたはオクターブで同じ線を演奏すること。 |
| 楽章 | 交響曲の、それ自体で完結した部分。間に短い休止がある。 |
- 「再生」を押すと、モデルでは最初にどの仲間が演奏しますか。
- 弦楽器
- 金管楽器
- 打楽器
- 木管楽器
- 旋律がオーボエからヴァイオリン、ホルンへ受け渡されるとき、変わらないものは何ですか。
- 旋律の音
- 音色
- 奏者の数
- 音の大きさ
- フルートは旋律を1オクターブ上で重ねます。ヴァイオリンがA4を440 Hzで演奏するなら、フルートは何を演奏しますか。
- クラリネットは1オクターブ下で重ねます。そのA4の下で、クラリネットは何を演奏しますか。
- HyperPhysicsによれば、最も強い倍音の帯が最も低いのはどの楽器ですか。
- チューバ
- オーボエ
- トランペット
- フルート
- 次の作品のうち、最も古いものはどれですか。
- ハイドン、交響曲第94番
- ベートーヴェン、交響曲第5番
- ベートーヴェン、交響曲第9番
- ベルリオーズ『幻想交響曲』
- モデルで仲間が加わる順に並べてください。
- 指揮者のどこを見ると、次に誰が入るかがわかりますか。
- 合図を出す左手
- 靴
- 譜面台
- 指揮台
- モデルの音が近似と呼ばれるのはなぜですか。
- 単純な波形とフィルターで合成されていて、録音ではないから
- 小さな部屋で録音されたから
- 本物のオーケストラがゆっくり演奏したから
- 1つの楽器しか使っていないから
- 正しいか誤りか:モデルでは、ティンパニがDとAを演奏する。
- 正しい
- 誤り
- 旋律を追い、今誰が持っているかを問いかける。
- 同じ音で音色が違う:ユニゾンとオクターブでの重ね。
- フォルマント:フルートは約800 Hz、オーボエは約1,400 Hz、チューバは200〜400 Hz。
- まずハイドン第94番、ベートーヴェン第5番と第9番、ベルリオーズ『幻想交響曲』から。
このコースの出典 (20)
- Wikipedia "Orchestra" (en.wikipedia.org/wiki/Orchestra)
- sizes 70 to over 100, chamber orchestra up to about 50, Wagner and Mahler up to 120, Corelli in Rome 35 to 80 (150 on special occasions)
- Baroque leadership by concertmaster or continuo player, Beethoven's paired winds, valves by Stolzel and Bluhmel 1815, Boehm, Sax, Berlioz treatise, concertmaster duties and seat, oboe tuning convention
- Wikipedia "Les Vingt-quatre Violons du Roi" (1626 to 1761, 6+4+4+4+6, combined with the Grande Ecurie winds under Lully)
- Kennedy Center "L'Orfeo" (1607)
- Phoenix Symphony "History of the Orchestra" PDF (Monteverdi specified instruments in the score)
- Eastman School of Music, Beethoven Symphony Basics, Symphony No. 5 (1808, trombones and piccolo in the finale; esm.rochester.edu/beethoven/symphony-no-5)
- Encyclopedia.com and Classic FM on Lully's death after striking his foot with a conducting staff during a Te Deum (1687)
- Merriam-Webster and Etymonline "orchestra" (Greek orkhestra, from orkheisthai "to dance"; musicians sense by 1720)
- Wikipedia "Violin family" (names, tunings, fifth and octave relations)
- Philharmonia Orchestra instrument guide "Harp" and Wikipedia "Pedal harp" (47 strings, 7 pedals)
- flutehistory.com "Boehm-system flutes" (1847 cylindrical metal flute)
- Britannica and Wikipedia "Johann Christoph Denner" (clarinet c. 1690 to 1700, Nuremberg)
- woodwind.org and music.stackexchange discussion of the clarinet overblowing a twelfth
- orchestralibrary.com range tables (tuba D1 to F4, modern tuba 1835, trombone E2 to F5, timpani sizes)
- compositionteaching.com Orchestral Instrument Range Chart (concert-pitch ranges)
- HyperPhysics "Playing Ranges of Instruments", "Composition of the Orchestra" and "Formant Frequencies" (hyperphysics.phy-astr.gsu.edu/hbase/Music/orchins.html)
- Wikipedia "Concert pitch" (A440 recommended 1939, ISO 1955, ISO 16 in 1975; many orchestras 440 to 444)
- Wikipedia "Symphony No. 94 (Haydn)" (composed 1791, premiere 23 March 1792, Hanover Square Rooms, London)
- French Wikipedia "Symphonie fantastique" (1830, Salle du Conservatoire, Paris).
確認日: 2026-10-17