グラフの読み方
韓国の出生数のグラフで、2023年の棒が示す230.0は赤ちゃん230,000人を意味します。軸の単位が千人だからです。
グラフは数表を形に変えます。私たちの目は形を素早く捉えます。その速さがグラフを描く理由であり、落とし穴でもあります。何を示すか理解する前に、形だけを受け取ってしまうからです。読み慣れた人は、先に時間をかけるべきところを読みます。図の周りの言葉を読み、その後で棒や線を見ます。この単元では、2015年から2025年までの韓国の年間出生数という実際のデータで、その習慣を練習します。
形を見る前に読む四つのこと
まず題名で、何を、どこで、いつ数えたかを読みます。次に縦軸で、数値が表す量と単位を確認します。三つ目は横軸です。ここでは年ですが、別のグラフでは分類、年齢層、測定値の場合もあります。四つ目は出典と日付です。下の出生数のグラフは、旧・統計庁に当たる韓国のデータ統計部の報告書「2025年出生統計」に基づきます。出典のないグラフは確かめようがなく、日付のないグラフは、すでに変わってしまった世の中を描いているかもしれません。
単位が変われば棒の意味も変わる
出生数の縦軸には「千人」とあります。2015年の棒は438.4、つまり438,400人、2023年の棒は230.0、つまり230,000人です。単位を見落とすと、赤ちゃんが438人生まれたと思うかもしれません。単位は「人口1,000人当たり」「パーセント」「女性一人当たりの子ども数」といった表現にも含まれます。折れ線グラフの単元で扱う合計特殊出生率は女性一人当たりの子ども数なので、0.72は何かの72パーセントという意味ではありません。
差、比、変化率
ラベルが分かったら、棒の先端から軸へ水平にたどって値を読みます。その後、三つの方法のいずれかで比べます。2015年と2023年の差は438.4 − 230.0 = 208.4千人です。比は230.0 ÷ 438.4 ≈ 0.52なので、2023年の棒の高さは2015年の半分強です。変化率は(230.0 − 438.4) ÷ 438.4 ≈ −47.5%です。2023年以降は再び増え、2025年には230.0千人から254.3千人となりました。24.3千人、約10.6%の増加です。同じグラフから「出生数はほぼ半減した」とも「二年連続で増えた」とも言える点に注目してください。どちらも正しく、対象とする期間が違います。
ドラッグで回転、スクロールまたはピンチで拡大・縮小。
グラフだけでは分からないこと
グラフが示すのは何が起きたかであり、その理由ではありません。出生数のグラフだけでは、2024年と2025年の増加が結婚の増加、人口の年齢構成、政策のどれによるものかは分かりません。その問いには別のデータと慎重な考察が必要です。頭の中でも文章でも、図の説明と原因の説明を分けましょう。
| 題名 | 何を、どこで、いつ数えたか |
| 単位 | 軸の一目盛りの意味:千、パーセント、1,000当たりなど |
| 出典 | 誰がデータを集めたか。確認の手掛かりになります |
| 基準時点 | 数値が表す期間 |
| 比 | 一方の値を他方で割った値:230.0 ÷ 438.4 ≈ 0.52 |
| 変化率 | (new − old) ÷ old × 100 |
- 初めて見るグラフでは、最初に何を読みますか?
- 最も高い棒
- 題名と軸のラベル
- 色
- 最後の値
- 軸の単位が千人で、棒は254.3を示しています。出生数は何人ですか?
- 出生数は438.4千人(2015年)から230.0千人(2023年)に減りました。差は何千人ですか?
- 2015年から2023年の変化率を小数第1位まで求めてください(減少にはマイナスを付けます)。
- 2023年(230.0)から2025年(254.3)の変化率は?小数第1位まで求めてください。
- 2015年の棒の高さは2023年の約何倍ですか?(小数第2位まで、軸は0から)
- 出典の記載がないグラフについて、何が言えますか?
- 形だけで十分なので問題はない
- 数値の出所を確認できない
- 数値は必ず間違っている
- 必ず円グラフである
- 出生数のグラフは2024年と2025年に上昇しています。グラフだけで何が分かりますか?
- 出生数が増えた理由
- その年に出生数が増えたこと
- 今後も出生数が増え続けること
- 政策が原因だったこと
- 合計特殊出生率の単位は何ですか?
- パーセント
- 女性一人当たりの子ども数
- 人口1,000人当たりの出生数
- 千人単位の出生数
- プレイフェアはなぜスコットランドの貿易データを棒で描いたのですか?
- 棒のほうがきれいだから
- 一年分の数値しかなかったから
- 印刷機では線を印刷できなかったから
- 円グラフだったから
- 形を見る前に、題名、軸のラベルと単位、出典と日付を読みます。
- 差、比、変化率のどれで比べたかを明示します。
- グラフは何が起きたかを示します。その理由には別の証拠が必要です。
このコースの出典 (9)
- OpenStax, Introductory Statistics 2e by Barbara Illowsky and Susan Dean (, per the page notice on 2026-10-17): 2.2 histograms, frequency polygons and time series graphs, including the 100 soccer player heights, the books bought by 50 students, class width, convenient starting points, the square root guideline, relative frequency f/n (3 of 40 = 0.075) and the section "How NOT to Lie with Statistics" (Darrell Huff, pie charts, varying class widths, axes that do not start at zero) (openstax.org/books/introductory-statistics-2e/pages/2-2-histograms-frequency-polygons-and-time-series-graphs)
- Korean births and total fertility rate 2015 to 2025: Ministry of Data and Statistics (국가데이터처, formerly Statistics Korea)
- "2025년 출생 통계" press release, Table 1 (mods.go.kr/board.es?mid=a10301010000&bid=204&list_no=446625, figures for calendar years 2015 to 2025)
- TFR definition, 1970 value 4.53, 1983 value 2.06 and replacement level 2.10: e-나라지표 합계출산율 (index.go.kr/unify/idx-info.do?idxCd=5061)
- US resident population 1950 to 2020 and the four regions in 2010 and 2020: US Census Bureau, Historical Population Change Data (1910-2020)
- released April 26, 2021, counts as of April 1 of each census year (census.gov/data/tables/time-series/dec/popchange-data-text.html) and 2020 Census Apportionment Results press release (census.gov/newsroom/press-releases/2021/2020-census-apportionment-results.html)
- William Playfair, Commercial and Political Atlas (1786) and Statistical Breviary (1801): Encyclopedia.com "Statistical Graphics" (encyclopedia.com/social-sciences/encyclopedias-almanacs-transcripts-and-maps/statistical-graphics)
- J. Sachs, BRANCH (branchcollective.org)
- I. Spence, "William Playfair and the Psychology of Graphs" (2006).
確認日: 2026-10-17