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円グラフと割合

2020年の南部の人口は米国全体の38.1%なので、円グラフの中心角は360°の38.1%、約137°です。

円グラフは一つの全体の内訳を示します。円全体が100パーセント、つまり360度で、各部分を割合に応じた扇形で表します。「この部分は全体のどれくらいか」という問いには向きますが、それ以外にはあまり向きません。描く前に、各部分の合計が意味のある全体になるか、重複や抜けがないかを確認します。

人数から割合、中心角へ

再び米国の四地域を考えます。合計は331,449,281人です。南部の割合は126,266,107 ÷ 331,449,281 ≈ 0.381、つまり38.1%です。西部23.7%、中西部20.8%、北東部17.4%で、こうした割合は丸め誤差を除けば合計100%です。扇形の中心角は割合に360°を掛けます。南部は0.381 × 360° ≈ 137.1°、西部は約85.4°、中西部は約74.9°、北東部は約62.6°です。合計すると360°に戻ります。

2020年国勢調査の米国地域別人口。割合 × 360°で中心角が求まります。
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同じ四地域を円で示します。扇形をタップして割合と角度を読み、「棒グラフ」に切り替えましょう。西部と中西部の扇形は似て見えますが、棒では差がはっきりします。

円グラフが役に立たなくなるとき

OpenStaxはよくある問題を挙げています。扇形が多すぎると読みづらく、五、六分類を超えると重要な部分が分かりにくくなります。小さい分類は「その他」にまとめるほうがよいでしょう。また、円グラフは時間的変化を示せません。二年分の円を並べると、円の大きさは同じでも合計が違うため、割合が小さくなった部分の人数が実は増えていることがあります。OpenStaxの一覧にはない問題もあります。統計学者ウィリアム・クリーブランドとロバート・マッギルの1980年代の実験では、人は角度よりも共通尺度上の位置や長さを正確に判断しました。実験画面で西部(23.7%)と中西部(20.8%)を比べてみましょう。

意味のない円グラフ

そもそも円にできないデータもあります。2015年から2025年の韓国の出生数は十一個の別々の集計で、一つの合計の十一個の部分ではありません。足すことはできますが、ある年の出生数について「十一年間の合計に占める割合」を普通は尋ねません。実験画面で出生数と円グラフを選ぶと、注意が表示されます。別々の集団を示す平均、率、割合も同様です。全体が違う割合を一つの円にまとめることはできません。

背景棒グラフと時系列の折れ線を考案したプレイフェアは、その後、円も描きました。1801年の『統計摘要』ではヨーロッパ諸国を国土面積に応じた円で比較しています。そのうち、トルコ帝国の領土をヨーロッパ、アジア、アフリカの扇形に分けた円が、一般に最初の円グラフとされます。同じ年には『図表』の新版も出ました。円グラフの普及は遅かったものの、20世紀には広く使われるようになり、以来、議論が続いています。

パーセントか、パーセントポイントか

割合の比較にはよくある間違いがあります。2010年、南部は全国308,745,538人のうち114,555,744人で37.1%でした。2020年は38.1%です。上昇幅は1.0パーセントポイント、相対的な増加率は約1.0 ÷ 37.1 ≈ 2.7%です。どちらも正しいのですが異なる数値なので、混同すると変化を約2.7倍大きく、または小さく見せてしまいます。割合同士を比べるときは、差なら「パーセントポイント」、相対的変化なら「パーセント」と言い分けます。

円グラフ一つの全体の内訳を扇形に分けた円
割合部分 ÷ 全体。すべての割合の合計は100%です
扇形の中心角割合 × 360°
「その他」小さな分類をまとめた扇形
二年分の二つの円合計が異なるのに円が同じ大きさに見えるため、誤解を招きます
  1. 2020年、西部は米国人口の何%でしたか?(331,449,281人中78,588,572人、小数第1位まで)
  2. 南部は38.1%です。扇形の角度を小数第1位まで求めてください(0.381を使います)。
  3. 本のデータでは50人中16人が三冊買いました。扇形の中心角は何度ですか?
  4. 中心角90°の扇形は円全体の何%ですか?
  5. 割合が38.1%、23.7%、20.8%のとき、四つ目は何%ですか?
  6. 円グラフに向くデータはどれですか?
    • 韓国の年ごとの出生数
    • 家計の月々の支出の内訳
    • 月別の平均気温
    • 五人の試験の得点
  7. 2015年と2025年の市の予算を、同じ大きさの円で描きました。問題は何ですか?
    • 問題はない
    • 合計が違うので、同じ大きさの円では変化が隠れる
    • 円グラフは3Dでなければならない
    • 扇形は必ず四つでなければならない
  8. 円に14個の扇形があり、九つは2%未満です。どうするのがよいですか?
    • 3Dにする
    • 小さいものを「その他」にまとめるか、棒グラフにする
    • 色を鮮やかにする
    • ラベルを消す
  9. 西部23.7%と中西部20.8%の差を、より明確に示すのはどのグラフですか?
    • 円グラフ
    • 棒グラフ
    • どちらも同じ
    • どちらでもない
  10. プレイフェアが、通常は最初の円グラフとされる図を発表した本はどれですか?
    • 『商業政治図表』、1786年
    • 『統計摘要』、1801年
    • 『統計でウソをつく法』
    • OpenStax
ポイント
  • 円グラフは一つの全体の内訳を示し、割合の合計は100%です。
  • 扇形の中心角 = 割合 × 360°です。
  • 時間的変化、小さな部分が多い場合、一つの合計の内訳ではない値には円グラフを避けます。
このコースの出典 (9)
  • OpenStax, Introductory Statistics 2e by Barbara Illowsky and Susan Dean (, per the page notice on 2026-10-17): 2.2 histograms, frequency polygons and time series graphs, including the 100 soccer player heights, the books bought by 50 students, class width, convenient starting points, the square root guideline, relative frequency f/n (3 of 40 = 0.075) and the section "How NOT to Lie with Statistics" (Darrell Huff, pie charts, varying class widths, axes that do not start at zero) (openstax.org/books/introductory-statistics-2e/pages/2-2-histograms-frequency-polygons-and-time-series-graphs)
  • Korean births and total fertility rate 2015 to 2025: Ministry of Data and Statistics (국가데이터처, formerly Statistics Korea)
  • "2025년 출생 통계" press release, Table 1 (mods.go.kr/board.es?mid=a10301010000&bid=204&list_no=446625, figures for calendar years 2015 to 2025)
  • TFR definition, 1970 value 4.53, 1983 value 2.06 and replacement level 2.10: e-나라지표 합계출산율 (index.go.kr/unify/idx-info.do?idxCd=5061)
  • US resident population 1950 to 2020 and the four regions in 2010 and 2020: US Census Bureau, Historical Population Change Data (1910-2020)
  • released April 26, 2021, counts as of April 1 of each census year (census.gov/data/tables/time-series/dec/popchange-data-text.html) and 2020 Census Apportionment Results press release (census.gov/newsroom/press-releases/2021/2020-census-apportionment-results.html)
  • William Playfair, Commercial and Political Atlas (1786) and Statistical Breviary (1801): Encyclopedia.com "Statistical Graphics" (encyclopedia.com/social-sciences/encyclopedias-almanacs-transcripts-and-maps/statistical-graphics)
  • J. Sachs, BRANCH (branchcollective.org)
  • I. Spence, "William Playfair and the Psychology of Graphs" (2006).

確認日: 2026-10-17