古典的条件づけ
イワン・パブロフは消化を調べるため犬の唾液を測っていたとき、助手の足音だけで犬が唾液を出すことに気づきました。
電動缶切りの作動音を聞いて台所へ走る猫。化学療法で気分が悪くなった診療所に足を踏み入れると、吐き気を感じる患者。どちらの反応も意図的に教えられたものではなく、出来事が対になって起こる経験を通じて学習されたものです。一つの出来事が別の出来事を予告すると学ぶことを、古典的条件づけといいます。これは、綿密な測定を用いて研究された最初の学習の種類でした。
四つの用語
口に入った肉粉は、学習なしに唾液分泌を引き起こします。そのため、肉粉が無条件刺激(UCS)で、唾液分泌が無条件反応(UCR)です。最初、音は中性刺激(NS)で、単独では反応を引き起こしません。繰り返し対にして提示すると、音は条件刺激(CS)となり、その音が引き起こす唾液分泌は条件反応(CR)になります。反応の見た目は同じですが、それを引き起こすものが変わったのです。タイミングも重要です。通常、中性刺激は無条件刺激の直前、多くの場合は数秒以内に提示する必要があります。
習得、消去、回復
結びつきができる時期が習得です。餌なしで音を繰り返すと、反応は弱まり止まります。これが消去です。しかし休止後、音で再び反応することがあり、パブロフは自発的回復と呼びました。消去は古い学習を消し去りません。似た音にも反応する般化が起こり、一つの音だけが餌を予告すれば、違いを学ぶ弁別も起こります。
どの組み合わせも同じように学習されるわけではありません。ジョン・ガルシアとロバート・ケーリング(1966年)は、ラットに味つきの水を飲ませた後、または光と音を提示した後に、体調不良を起こさせました。ラットは、味と体調不良の間に数時間の隔たりがあっても、その味を避けるようになりましたが、光と音を避けるようにはなりませんでした。生物の体には、食べ物と体調不良を結びつけやすい仕組みが備わっているようです。後にロバート・レスコーラとアラン・ワグナー(1972年)は、重要なのは予測であると示しました。刺激を確実に予告する手がかりは学習されますが、無作為に現れる手がかりは学習されません。
1920年、ジョン・B・ワトソンとロザリー・レイナーは、リトル・アルバートとして知られる乳児に、白いラットへの恐怖を条件づけました。乳児がラットに触れるたびに、背後で鉄の棒をたたいたのです。アルバートはラットを見ると泣くようになり、その後はほかの毛のある物にも泣くようになりました。これは般化の例です。この研究は有名ですが、証拠としては弱いものです。対象は乳児一人だけで、恐怖を取り除く処置は行われず、今日なら非倫理的と判断される研究です。教科書では、模範ではなく歴史上の事例として紹介されています。
| 無条件刺激(UCS) | 学習なしに反応を起こすもの:餌 |
| 条件刺激(CS) | 元は中性でも、今は反応を起こす合図:音 |
| 消去 | UCSなしでCSを出すと、反応が弱まる |
| 自発的回復 | 休止後に消去された反応が戻る |
| 般化 | CSに似た合図にも反応する |
| ガルシアとケーリング(1966年) | ラットは味と不調を結ぶが、光や音とは結ばない |
- 古典的条件づけは、一つの刺激が別の刺激を予告すると学ぶことです。
- NSとUCSを対にすると、NSはCRを起こすCSになります。
- 消去でCRは弱まりますが、自発的回復は消えていないことを示します。
- 生物学的な制約で、学ぶ組み合わせが変わります(味覚嫌悪)。
- パブロフの実験で、肉粉は何ですか?
- 中性刺激
- 無条件刺激
- 条件刺激
- 条件反応
- 訓練後、音に対して唾液を出すのは何ですか?
- 無条件反応
- 条件反応
- 中性刺激
- 消去
- 缶切りの音で猫が走ってきます。音は何ですか?
- UCS
- UCR
- CS
- CR
- 餌なしで音を繰り返し、犬が唾液を出さなくなりました。何ですか?
- 習得
- 消去
- 般化
- シェイピング
- 休止後、消去した反応が戻りました。消去について何がわかりますか?
- 学習を消す
- 学習を完全には消さない
- 猫にしか効かない
- 痛みが必要
- ガルシアとケーリングのラットは、不調後にどの合図を避けましたか?
- 味
- 光と音
- 両方同じ
- どちらでもない
- リトル・アルバート研究の証拠が弱いのはなぜですか?
- 乳児が多すぎたため
- 乳児一人で恐怖は取り除かれず、現代基準で非倫理的だから
- ラットだけを使ったため
- 公表されなかったため
- アルバートはラットに加え、ウサギや毛皮のコートも恐れました。何ですか?
- 弁別
- 般化
- 消去
- 潜在学習
- レスコーラとワグナーによると、刺激と無作為に現れる合図も、確実な合図と同じくらい学習されます。
- はい
- いいえ
このコースの出典 (15)
- OpenStax Psychology 2e (openstax.org/books/psychology-2e)
- sections 6.2 Classical Conditioning (Pavlov 1927; Garcia and Koelling 1966; Rescorla and Wagner 1972; Watson and Rayner 1920)
- 6.3 Operant Conditioning (Thorndike 1911 law of effect; Skinner 1938; reinforcement and punishment; shaping; primary and secondary reinforcers; schedules; Skinner 1953 on gambling; Laskowski et al. 2019; Tolman latent learning)
- 6.4 Observational Learning (Bandura, Ross and Ross 1961; attention, retention, reproduction, motivation; Yamamoto, Humle and Tanaka 2013; Anderson et al. and Ferguson on media violence)
- 10.1 Motivation (Deci, Koestner and Ryan 1999; Yerkes and Dodson 1908; Bandura 1994 self-efficacy; Maslow 1943 and its criticism; drive theory and habits)
- 8.4 Ways to Enhance Memory. Lally, van Jaarsveld, Potts and Wardle (2010) European Journal of Social Psychology 40, 998-1009, doi 10.1002/ejsp.674 (96 volunteers, 12 weeks, 82 with enough data, 39 good model fits, median 66 days to 95% of plateau, range 18 to 254 days, missing one opportunity did not materially affect habit formation)
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- Dang et al. multilab replication, PMC8186735 (12 labs, N = 1,775, d = 0.10)
- Dunlosky et al. (2013) Psychological Science in the Public Interest 14(1)
- PubMed 26173288 (10 techniques; high utility: practice testing, distributed practice; moderate: elaborative interrogation, self-explanation, interleaved practice; low: summarization, highlighting, keyword mnemonic, imagery for text, rereading)
- Pashler, McDaniel, Rohrer and Bjork (2008) PSPI 9(3) 105-119, PubMed 26162104. Mueller and Oppenheimer (2014) Psychological Science, PubMed 24760141
- Morehead, Dunlosky and Rawson (2019) Educational Psychology Review replication
- Urry et al. (2021) Psychological Science direct replication of Study 1. Roediger and Karpicke (2006) Psychological Science 17(3)
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確認日: 2026-10-17