骨の成長と治り方
骨は成長板が骨に変わると長さの成長が止まります。ふつう二十代前半です。
三種類の骨の細胞
骨は三種類の細胞によってつくられ、保たれ、形を変えます。骨芽細胞は骨をつくる細胞で、新しい骨の材料を積み重ねます。骨芽細胞が自分のつくった材料に囲まれると骨細胞とよばれ、成熟した骨の細胞になります。破骨細胞は反対の仕事をし、骨を壊して吸収します。成長も修復も日々の形の変化も、つくることと取り除くことのつり合いから生まれます。
軟骨から骨へ
骨格は受精後の最初の数週間のうちにでき始めます。第八週の終わりまでに、その形の設計が軟骨と結合組織のシートで描かれ、骨がそれらに置きかわり始めます。頭蓋骨の扁平骨のいくつかは、結合組織のシートから直接できます。ほかのほとんどの骨は軟骨の模型から始まり、骨幹のまん中から端に向かって少しずつ骨に置きかわっていきます。そののち、たいていは生まれてから、端にも新しい骨の中心ができます。
成長板
成長中の長骨では、それぞれの端と骨幹のあいだに、骨端板または成長板とよばれる軟骨の円板が残っています。板の片側では軟骨が増え続け、もう片側では骨に置きかわるので、骨が長くなります。これは子ども時代から十代を通じて続きます。成長を進めるのは、下垂体から出る成長ホルモンと性ホルモンです。軟骨の成長が止まると、ふつう二十代前半に、板は完全に骨になります。細い線が残るだけになり、骨はもう長さの方向には伸びません。
骨は一生のあいだ、筋肉の活動や体重による負担に応じて太くなることができます。骨芽細胞が外側に緻密骨を足し、破骨細胞が内側の髄腔のまわりの骨を取り除くので、骨は重くなりすぎずに太くなります。この絶え間ない作りかえはリモデリングとよばれ、骨格が体の使い方に応じて変わる理由の一つです。
骨折はどう治るか
米国国立医学図書館のレビューによると、ほとんどの骨折は重なり合う四つの段階で治ります。まず、切れた血管からの血液が折れたところで固まって血腫ができ、炎症によって傷んだ組織を片づける細胞が集まります。この段階は約5日続きます。次に、5日目ごろから軟骨と線維性組織の軟らかい仮骨がすき間に橋をかけます。三つ目に、軟らかい仮骨が線維骨に置きかわって硬い仮骨ができます。これはふつう、けがから約4週間後まで続きます。最後のリモデリングでは、破骨細胞と骨芽細胞が新しい骨を緻密で強い骨に作りかえます。この段階には数か月から数年かかることがあります。
ギプスや副子が役に立つのはなぜでしょうか。治っている骨では、仮骨ができるあいだ、折れた端どうしがそろったまま、あまり動かないことが必要です。そうすれば、新しい組織の橋が正しい位置ですき間をつなぎます。どれくらいの期間支えが必要かは、骨折によって異なります。
- 0日目: 骨折:血のかたまり(血腫)ができ、炎症が始まる
- 5日目ごろ: 軟骨と線維性組織の軟らかい仮骨がすき間に橋をかける
- 約4週間後まで: 線維骨の硬い仮骨
- 数か月から数年: 緻密で強い骨へのリモデリング
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| 骨芽細胞 | 骨をつくる細胞。 |
| 骨細胞 | 骨基質に囲まれた成熟した骨の細胞。 |
| 破骨細胞 | 骨を壊して吸収する細胞。 |
| 成長板(骨端板) | 長骨が長さの方向に伸びる軟骨の円板。ふつう二十代前半に骨化する。 |
| リモデリング | 骨の取り除きと作り直しが絶えず続くこと。 |
| 仮骨 | 骨折のすき間にできる新しい組織の橋。はじめは軟らかく、のちに硬くなる。 |
- 新しい骨をつくるのはどの細胞ですか?
- 骨芽細胞
- 破骨細胞
- 赤血球
- 血小板
- 骨を壊すのはどの細胞ですか?
- 破骨細胞
- 骨芽細胞
- 骨細胞
- 白血球
- 長骨はどこで長さの方向に伸びますか?
- 成長板で
- 髄腔のまん中で
- 関節の液の中で
- 外側の表面だけで
- 成長板はふつういつ閉じますか?
- 二十代前半
- 生まれたとき
- 5歳ごろ
- 閉じない
- 大人の骨はまだ太くなることができますか?
- はい、筋肉の活動や体重に応じて
- いいえ、骨は20歳で変化が止まる
- 頭蓋骨だけができる
- 成長板が再び開いた場合だけ
- 骨折が治る段階を順に並べましょう。
- 骨折が治る最初の段階(炎症期)は約何日続きますか?
- 受精後の第何週の終わりまでに、骨格の形が軟骨と結合組織でできあがりますか?
- 第八週
- 第二週
- 第二十週
- 生まれたあと
- 骨の成長を進める、下垂体から出るホルモンはどれですか?
- 成長ホルモン
- インスリン
- アドレナリン
- メラトニン
- 正しいか誤りか:治った骨折のリモデリングには数か月から数年かかることがある。
- 正しい
- 誤り
- 骨芽細胞はつくり、骨細胞は保ち、破骨細胞は取り除く。
- 長骨は軟骨の成長板で伸び、成長板はふつう二十代前半に閉じる。
- 骨は一生を通じて太くなり、作りかえられる。
- 骨折の治り方:血腫、軟らかい仮骨、硬い仮骨、リモデリング。
これは体のつくりとはたらきについての教材です。医学的な助言ではなく、診断や治療に使うものではありません。
このコースの出典 (10)
- SEER Training Modules, NCI: "Introduction to the Skeletal System" (training.seer.cancer.gov/anatomy/skeletal/)
- "Classification of Bones" (.../skeletal/classification.html)
- "Bone Development and Growth" (.../skeletal/growth.html)
- "Divisions of the Skeleton", "Axial Skeleton (80 bones)", "Appendicular Skeleton (126 bones)" (.../skeletal/divisions/)
- "Articulations" (.../skeletal/articulations.html)
- NIH NCBI StatPearls "Physiology, Bone" (ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK441968/)
- Cleveland Clinic "How Many Bones Do Babies Have?" (health.clevelandclinic.org/how-many-bones-does-a-baby-have)
- OpenStax Anatomy and Physiology 2e (CC BY): 7.4 The Thoracic Cage, 8.1 The Pectoral Girdle, 8.4 Bones of the Lower Limb, 9.4 Synovial Joints (openstax.org/books/anatomy-and-physiology-2e)
- Stanford Medicine Children's Health "Facts About the Spine, Shoulder, and Pelvis" (stanfordchildrens.org)
- "Bone Healing and Inflammation: Principles of Fracture and Repair", PMC8432998 (pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8432998/)
確認日: 2026-10-17