平行線と交わる直線
二本の平行線に一本の直線が交わると八つの角ができますが、その大きさは二種類だけで、その二つの和はいつも180°です。
一本の直線がつくる八つの角
線路のレール、ノートの罫線、定規のふちは平行です。並んで走り、決して交わりません。二本の直線に交わる直線を、英語ではtransversal(横断線)といいます。それぞれの直線と交わるところで四つの角ができるので、全部で八つの角ができます。OpenStaxでは、上の交点の角を1〜4、下の交点の角を5〜8と番号をつけ、二本の直線の間にある角3、4、5、6を内角と呼んでいます。角1、2、7、8は外側にあるので外角です。
角の組の名前
二本の直線が平行なとき、交わる直線は両方と同じ角度で交わるので、下の交点の図は上の交点の図の写しになります。この一つの事実から、下のきまりがすべて出てきます。同位角は二つの交点で同じ位置にある角で、1と5、4と8などがそうで、等しくなります。錯角は二本の直線の間で、交わる直線の反対側にある角で、3と6、4と5がそうで、等しくなります。外側の錯角は二本の直線の外側で反対側にある角で、2と7、1と8がそうで、これも等しくなります。
もう一組、役に立つ組があります。同側内角は、3と5のように、二本の直線の間で交わる直線の同じ側にある角です。これは等しくはならず、和が180°になります。わけはこうです。角5は角1と等しく(同位角)、角1と角3は直線上で隣接する補角の組だからです。
| 組 | 例 | 関係 |
|---|---|---|
| 対頂角 | 1と4 | 等しい |
| 同位角 | 1と5、4と8 | 等しい |
| 錯角 | 3と6、4と5 | 等しい |
| 外側の錯角 | 2と7、1と8 | 等しい |
| 同側内角 | 3と5、4と6 | 和が180° |
| 隣接する補角 | 1と2 | 和が180° |
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一つの角から八つすべてを求める
大きさは二種類しかないので、一つの角がわかれば八つすべてがわかります。角2が62°だとしましょう。その対頂角の角3も62°で、同位角の角6と角7も62°です。ほかの角はすべてその補角で、180 − 62 = 118°です。実際には、角の組の名前を使う必要はほとんどありません。その角が鋭角に見えるか鈍角に見えるかを決めれば、与えられた角か、180°からその角をひいた角のどちらかです。
このきまりは逆向きにも成り立ち、平行線かどうかを確かめる実用的な方法になります。二本の直線と交わる直線がつくる同位角が等しければ、二本の直線は平行です。角がたとえ一度でも違えば、ラボの「傾き」スライダーで見られるように、二本の直線はどこかで交わります。
覚えるのに役立つ文字の形
図にかくれた文字の形を使う覚え方がよく知られています。錯角と、交わる直線をはさむ二本の平行線をなぞるとZ(または裏返しのZ)の形になり、等しい角はZの内側の二つのかどにあります。同位角はFの腕の下に、同側内角はCやUの内側にあります。文字はあくまで覚えるための手助けで、本当の理由は、交わる直線が二本の平行線と同じ角度で交わることです。
架空の道路地図で、このしくみが使われるようすを見てみましょう。二本の平行な大通りに、ななめの道路が70°で交わっています。ななめの道路からどちらの大通りに曲がる運転手も、一方のかどでは70°の同じ急な曲がり方を、もう一方のかどでは110°の同じゆるやかな曲がり方をします。二つの交点が互いの写しになっているからです。
- 図の角1と角5は:
- 同位角
- 錯角
- 対頂角
- 同側内角
- 角4と角5は:
- 錯角
- 同位角
- 外側の錯角
- 直線上で隣接する補角の組
- 角2と角7は:
- 外側の錯角
- 錯角
- 同位角
- 対頂角
- 平行線で角2 = 62°です。角6は何度ですか?
- 同じ直線で、角1は何度ですか?
- 同じ直線で、角7は何度ですか?
- 平行線で角3 = 75°です。角5は何度ですか?
- 錯角が4x + 6度と6x − 30度です。xはいくつですか?
- 同位角が70°と72°です。二本の直線は:
- 平行ではない
- 平行
- 垂直
- わからない
- 二本の平行線にできる八つの角の中に、大きさは最大で何種類ありますか?
- 二本の直線と交わる直線は八つの角をつくる:3、4、5、6が内角、1、2、7、8が外角。
- 平行線では、同位角、錯角、外側の錯角は等しい。
- 同側内角の和は180°。
- 一つの角で八つすべてが決まる:その角と、180°からその角をひいた角。
- 同位角が等しければ、二本の直線は平行。
このコースの出典 (5)
- OpenStax, Contemporary Mathematics : 10.2 Angles (angle = two rays with a common endpoint, the vertex; naming ∠ABC and m∡; protractor use, centre mark on the vertex; acute < 90°, right 90°, obtuse between 90° and 180°, straight 180°; adjacent, supplementary (sum 180°), complementary (sum 90°), vertical angles equal; a transversal of two parallel lines makes eight angles numbered 1 to 8, alternate interior 3 and 6, 4 and 5, alternate exterior 2 and 7, 1 and 8, corresponding 1 and 5, 3 and 7, 2 and 6, 4 and 8: openstax.org/books/contemporary-mathematics/pages/10-2-angles)
- 10.3 Triangles (interior angles add to 180°; Thales is credited with the equal base angles of an isosceles triangle and with vertical angles being equal: .../pages/10-3-triangles)
- 10.4 Polygons, Perimeter, and Circumference (interior angle sum S = (n − 2)180°, heptagon 900°: .../pages/10-4-polygons-perimeter-and-circumference)
- OpenStax Precalculus 2e 5.1 Angles (one degree is 1/360 of a full rotation; radian: openstax.org/books/precalculus-2e/pages/5-1-angles)
- MacTutor History of Mathematics, University of St Andrews, "The trigonometric functions" (Ptolemy divides the circle into 360° showing Babylonian influence; 30′ is half of 1°: mathshistory.st-andrews.ac.uk/HistTopics/Trigonometric_functions/)
確認日: 2026-10-17