循環論法
「このレビューサイトは信用できます。なぜなら、サイト自身がレビューは信用できると言っているからです。」理由として挙げているのは、もう一度述べた結論です。
前提の中に隠れた結論
循環論法は、伝統的には論点先取、またはpetitio principiiと呼ばれます。結論そのものや、すでに結論に依存することを、その結論の理由の一つに使います。『スタンフォード哲学百科事典』は、19世紀の論理学者リチャード・ウェイトリーの例を引用しています。「すべての人に無制限の言論の自由を認めることは、全体として常に国家にとって有益である。なぜなら、各人が自分の考えを述べる完全に無制限の自由を享受することは、社会の利益に大いに資するからである。」後半は前半を長い言葉で繰り返しています。百科事典はこれを、見かけ上の結論に理由を与えない、姿を変えた反復と呼んでいます。
短い循環は簡単に見抜けます。「彼は最高の選手です。なぜなら、彼より優れた人はいないからです。」長い循環は、段階が離れているので隠れやすくなります。「委員会が承認したのだから、規則は公正です。委員会は公正な規則しか承認しないので、信用できます。」ここでは、規則の公正さを、二段階後にその公正さ自身の裏付けとして使っています。『スタンフォード哲学百科事典』によると、ふつう循環論法と呼ばれるのは、こうした込み入った型です。
妥当でも役に立たない
命題のコースから、意外な話を紹介します。「p、したがってp」は妥当です。同じ文なので、前提が真で結論が偽になる場合はありません。したがって循環した議論は、ふつう妥当であり、前提が真なら健全ですらあります。しかし、説得はできません。結論を疑う人は、同じ理由で前提も疑うからです。『スタンフォード哲学百科事典』は、現代的な意味の論理学が何から何が導かれるかだけを扱う以上、論点先取は論理的な誤謬というより、理由を示せないという認識上の誤謬と呼ぶほうがよいと結論しています。
循環を確かめるには、結論を取り除き、残った前提だけでも、それを信じる理由になるかを問います。すでに結論を受け入れた人にしか真に見えない前提なら、議論は循環しています。有効な返答は、輪の外からの裏付けを求めます。「まだ委員会を信用していない人を納得させるには、何が必要ですか?」
言葉の使い方にも注意しましょう。日常の英語では「that begs the question」を「それは新たな疑問を生む」の意味で使うことがよくあります。論理学では古い意味のままで、これから証明することを前提にするという意味です。
| 論点先取 | 結論や、結論に依存することを前提に使う |
| petitio principii | ラテン語名:おおよそ「出発点を求める」の意味 |
| p、したがってp | 妥当だが、新しい理由にはならない |
| 循環の確かめ方 | 結論を疑う人が、その前提に納得するでしょうか? |
- 「当社のブランドは最も信頼されています。ほかのどのブランドよりも多くの人が信頼しているからです。」
- 循環論法
- 権威に訴える論証
- 早まった一般化
- 「証人は正直です。いつも本当のことを言うと本人が言っているからです。」
- 循環論法
- 人身攻撃
- 偽りの二者択一
- 「今日は雨が降る。したがって、今日は雨が降る」は、妥当な議論ですか?
- はい
- いいえ
- 循環論法は妥当なのに、なぜ問題なのですか?
- 結論を疑う人に、理由を与えないから
- 形式が妥当ではないから
- 前提が必ず偽だから
- 「アプリは安全です。安全性のページがそう述べているからです。そのページが正確なのは、アプリが安全だからです。」これは何ですか?
- 長い循環
- 偽りの二者択一
- 滑り坂論法
- 「この橋は安全です。独立した検査員が先月、荷重試験を行い、結果を公表しました。」
- 循環論法
- 権威に訴える論証
- 誤謬はありません
- petitio principiiは、おおよそどのような意味ですか?
- 出発点を求める
- 人に対して
- お前もだ
- 『スタンフォード哲学百科事典』が使っている言論の自由の例は、誰のものですか?
- リチャード・ウェイトリー
- ジョン・ロック
- アーヴィング・コピ
- 循環かもしれない議論を確かめる、最もよい方法は何ですか?
- 結論を取り除き、前提だけでも理由になるかを見る
- 前提を数える
- 話し手が有名かを調べる
- 「運動は健康によいです。体によいからです。」何が問題ですか?
- 理由が主張を繰り返している
- 主張が偽である
- 人を攻撃している
- 循環論法は、結論をその結論自身の裏付けに使います。
- 長い循環では、同じことの繰り返しが複数の段階に分かれています。
- 循環した議論は妥当でも、疑う人に理由を与えません。
- 輪の外からの裏付けを求めましょう。
このコースの出典 (14)
- Stanford Encyclopedia of Philosophy, Hans Hansen, "Fallacies" (plato.stanford.edu/entries/fallacies/): straw man as a variation of ignoratio elenchi
- abusive, circumstantial and tu quoque ad hominem
- slippery slope form and the heap and beard puzzles
- ad verecundiam and celebrity endorsements
- begging the question (petitio principii) with Whately's free-speech example
- Aristotle's thirteen sophistical refutations
- Port-Royal Logic (Arnauld and Nicole, 1662) with imperfect enumeration and faulty induction
- Locke, Essay Concerning Human Understanding (1690) on ad verecundiam, ad ignorantiam, ad hominem
- Bentham (1824) on fallacies of authority
- Mill's almanac example
- Copi, Introduction to Logic (1961)
- eighteen informal fallacies
- Hamblin (1970)
- forall x: Calgary (, forallx.openlogicproject.org) for validity and counterexamples. Every advertisement, headline and dialogue in this course is made up for teaching.
確認日: 2026-10-17